ゴルフを始めて2年目、初めて訪れるコースで初めて100を切った。
特別な練習をしたわけでも、新しいクラブを買ったわけでもない。ただ、OBがいつもより少なかっただけだった。
正直なところ、その日は「なんでこんなにOBが出ないんだろう」と思いながら回っていた。コースが易しかったのか、たまたまラッキーだったのか。帰り道もよくわからなかった。
でも、ゴルフ歴5年を過ぎた今、あの日何が違ったのかがわかる気がする。大きなスイング改造でも、高価なクラブでもない。たった3つの意識の違いだ。今回はその3つを、自分の失敗体験も交えながら正直に書く。
①OBを減らす意識を持つ
100切りを目指すゴルファーのほとんどが「OBを打たなければいい」とわかっている。わかっているのに、打ってしまう。その原因を正確に把握することが第一歩だ。
ドライバーだけじゃない。2打目OBの落とし穴
OBというとティーショットのイメージが強いが、実は2打目のOBも多い。私の失敗パターンが典型的だ。
ドライバーが珍しくフェアウェイに止まる。「よし、ここからグリーンを狙える」と張り切った瞬間、2打目をOBに打ち込む。次のショットはOBを怖がってチョロを打ってしまう。笑
成功した直後ほど気が大きくなる。失敗した直後ほど縮こまる。どちらも判断を狂わせる。ドライバーが当たった日こそ、2打目のクラブ選択を慎重にする意識が必要だ。「確実に前に進める選択」を常に優先することが、スコアを守る。
池やバンカーは「どちらに危険があるか」を先に確認する
ピンを直接狙って池に入れるパターンも多い。ピンが左奥に切られているとき、池が左にあるにもかかわらずピンを直接狙ってしまう。入ってから「あ、池が左にあった」と気づく。これは完全に事前確認不足だ。
コースに出たら、まずグリーン周りのハザードがどこにあるかを確認する習慣をつける。「どこが危ないか」を先に把握して、安全なほうに外す意識を持つ。ピンに真っ直ぐ向かうのではなく、「外してはいけない方向」を先に決める。これだけで防げるOBや池ポチャは多い。
ティーショットの「立ち位置」も方向に影響する
ティーグラウンドには左右2つのティーマーカーがある。その間のどこに立つかで、自然と体が向く方向が変わる。右側に立てば左を向きやすく、左側に立てば右を向きやすい。
右が広い(左OB)場合は左側に立ち、左が広い(右OB)場合は右側に立つ。難しいスイング改造でも何でもない。立つ位置を変えるだけで、体が自然と安全な方向を向いてくれる。知っているだけで実践している人が少ない、地味だが効果的な意識だ。
練習場では「右端・左端」の打席も使う
練習場でいつも同じ打席に立っていると、コースで全く違う景色に戸惑う。コースのティーグラウンドは毎回景色が違う。フェアウェイの幅も、障害物の位置も、すべて異なる。
意識的に打席を変えて練習するだけで、景色が変わっても同じスイングが出やすくなる。右打ちなら右端の打席は「コースで右端から打つ感覚」に近い。月1ラウンドしか行けない私にとって、練習場でコース感覚を補うことは特に重要だ。
②アプローチは「転がし」で失敗を減らす
アプローチは100切りの鍵だ。50ヤード以内のショットを確実にグリーンに乗せられるかどうかで、スコアが5〜10打は変わる。技術を磨く前に「失敗しにくい方法を選ぶ」という発想が大切だ。
練習場のマットとコースの「地面の違い」を知っておく
練習場のマットは非常に優秀だ。クラブが手前から入っても滑ってくれるので、ザックリしにくい。しかし本物の芝は違う。クラブが手前から入ると地面に刺さる。練習場では上手くできていたのに、コースで突然ダフリが頻発するのはこれが原因だ。
特に雨上がりや、冬の硬くなった地面では顕著になる。「練習場ではできていた」という言い訳が通じないのがコースだ。練習場での感覚を過信せず、コースは地面が違うという前提でアプローチに臨む必要がある。練習場ではマットの音を立てずに打つ練習がおすすめ。
ザックリが多い人はPWや9Iの転がしに切り替える
ザックリが多い人には、PWや9Iで転がすアプローチを試してほしい。ウェッジでのロブショットや高いアプローチと比べて、ミスの幅が小さい。少しダフっても転がってくれる。ザックリが致命的になりにくく、スコアへのダメージを最小限に抑えられる。
私自身は基本的に59°ウェッジ1本でアプローチをしている。低く転がすランニングアプローチではイメージが出なく、少しボールを上げた方が結果が良くなったので、70ヤード以内はすべて59°で対応する。ただし、これは自分のイメージが合っているからできることだ。
人によってイメージが違う。「低く転がすほうがイメージしやすい」「高く上げるほうが距離感が出やすい」という感覚は個人差が大きい。色々なクラブで試して、自分が最もイメージしやすいクラブを見つけることが重要だ。100切りが目標なら、「正しいクラブ」より「自分が失敗しにくいクラブ」を選ぶほうが正解だ。
③パターの「1m」を確実に沈める
パターは地味に見えて、スコアへの影響が大きい。私の1ラウンド平均パット数は36前後だ。上手いゴルファーと比べれば多い。しかし、これでも連続して100を切れている。逆に言えば、パットさえ安定すれば100切りは十分に届く距離だ。
「1mの2パット」が一番もったいない
残り1mのパットを2打かかる。これが一番もったいない。なぜか遠いパットのほうが入る気がして、近いパットを外してしまう。覚えのある人も多いのではないか。
私も同じだった。なぜ1mを外すのか考えた結果、気づいたのは「ピンが視界に入ることでアドレスが変わってしまう」ということだ。近い距離ほど、ピンとボールが同時に視野に入り、体が目標に引っ張られてフェースの向きが狂う。遠いパットのほうが「入れば儲けもの」と気が楽なぶん、余計な力が入らない。これがロングパットのほうが入りやすく感じる理由だと思っている。
「真っ直ぐ打ち出す」練習で1mが怖くなくなる
解決策は単純だ。1mを真っ直ぐ打ち出す練習をする。自宅のフローリングでもカーペットでも十分できる。真っ直ぐ打ち出せているかを確認しながら、同じストロークを繰り返す。
この練習を続けてから、1mパットが怖くなくなった。ラインを読む必要がほとんどない距離だからこそ、「真っ直ぐ打つ」という1点に集中できる。ストロークが安定すると、1mが「難しいパット」から「入って当たり前」という感覚に変わる。
5mのパットは「1m以内に寄せる」だけでいい
5mのパットを入れようとしなくていい。目標はカップから前後左右1m以内に寄せること。これができると、次の短いパットを自信を持って打てる。10m以上のロングパットになるとあまり考えずに距離感だけ何となくイメージして打っている。
ロングパットを「入れよう」とするから、距離感が狂ってオーバーやショートを繰り返す。「寄せる」意識に変えるだけでパット数が安定する。私が1ラウンド36パット前後で100を切り続けられているのは、「ロングは寄せる、1mは確実に沈める」という意識のおかげだ。
まとめ
今回紹介した3つのことは、すべて「知っている」内容だったかもしれない。OBを減らす。アプローチでザックリしない。1mのパットを確実に沈める。全部わかっている。
でも、知っているのにできないから100切りができないのだ。
練習場とコースでは球の出方が違う。フェアウェイとラフでは全然違う。同じクラブを同じように振っても、毎回同じ結果にはならない。それがゴルフだ。
だからこそ、意識が大事になる。技術を磨くより前に「どこが危ないか」「なぜ外しているか」を意識するだけで、スコアは変わる。少しの意識の変化が、あなたのゴルフを全く変えるはずだ。


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